「キセツノオヤサイ葉屋」岩上隼人さん・千夏さん
高知県香美市香北町
※ 有機JAS認証取得(2016年)
山々に囲まれた川沿いの畑で、さまざまな有機栽培の露地モノ野菜を作っている「キセツノオヤサイ葉屋」。「作り方によって味に違いが出やすいから」と、有機栽培人参を主要品目に選びました。
作っているのは、北海道出身の岩上隼人さんと京都出身の千夏さんご夫妻。お二人は滋賀県の大学で知り合い、デザイナーとして高知に就職した千夏さんの後を追うように、1年後に隼人さんも高知へ。飲食店の厨房で働き、高知の食材の豊かなことに気づきました。日曜市へ買い出しに行くようになってから、農業に魅力を感じるようになり、働いていた店が閉店したのを機に、知り合いの農家さんに弟子入り志願をしました。
2013年に、香美市香北町に家と畑を借りて本格的に就農し、作付け面積は1丁ほど。にんじんをはじめ、ズッキーニやかぼちゃ、ピーマンなど、季節ごとにさまざまな野菜を作っています。メインの有機栽培にんじんは、コウヨウ2号、アロマレッド、チハマ、キンビ(金美)の4品種をリレー栽培し、冬から春にかけ、味にこだわり抜いたにんじんを食卓にお届けしています。
7歳と3歳のお子さんが丸かじりするのが大好きという葉屋のにんじんは、甘くてジューシー、栄養価も抜群!特に「味の違いがはっきりわかる」という、スロージューサーで作ったにんじんジュースは、岩上さんご夫婦も愛してやまない絶品の味なんだそう。
隼人さんは、「有機栽培だからおいしいってことはなくて、おいしくない有機栽培にんじんもあります」と、味の決め手は栽培方法にあります。
最も重要なのは、畑の土壌と有機肥料の相性を見ながら、バランスのよい土作りをすること。土の成分をデータ化し、気象データと合わせてチェックし、どうやったらおいしいにんじんができるかを細かく分析し、経験を積み上げてきました。害虫や病気にやられ、畑が全滅してしまった経験もありますが、「へこんでるヒマはない!」と、すぐに起き上がって前に進むタフさも身に付けました。
「野菜は手をかければかけるほど返ってくる。かわいくてかわいくて。野菜作り、すごく楽しいです!」というお二人。愛情いっぱいのにんじんをお届けします。